ギャップを演出し、記憶に残るブランド体験を!

先日、KITTE名古屋にある「ラ・メゾン・ジュボー」に行ってきました。

こちらは、1948年に南フランス・プロヴァンス地方の小さな町で生まれた3代続く洋菓子店で、KITTE名古屋店は東京・広尾店に続いて国内2店舗目。

店内に入ると、左側と中心にケーキと洋菓子のショーケースが、右側には雑貨が並び、その奥がカフェスペースになっています。
さっそくカフェスペースに入り、カフェオレを注文。そして、カフェオレを待つ数分間、お店の中をじっくり観察。店内は、ライトカラーの木目と白、黒、紺の組み合わせに、ほどよく観葉植物もあり、カジュアルシックで上質な印象です。南仏と聞くと素朴で明るいイメージですが、こちらは落ち着いたイメージです。壁には、初代から3代目までのジュボーさんの写真が控えめに飾ってありました。

雰囲気も居心地もいいのですが、ブランディング的視点で見ると、「南仏で愛されている3代続く洋菓子店」であることをもっと前に出してもいいのでは・・・なんてことを考えていたら、カフェオレが運ばれてきました。

実は、ここからが今回のポイントです!
とても印象的な「ブランド体験」を経験しました。

こちらのカフェオレ、ホットなのにガラスのカップ。

見るからにぶあつそうだなーと思いながらカップを持ちあげてびっくり!!!

か、か、かるい・・・

この驚きを文章に記すのは難しいのですが、何せ、持ち上げた手が止まりました。想像していた重さよりもかなり軽かったときのインパクトは相当です。
この「驚き」を提供するために、このカップを選んでいるのであれば、ジュボーやるな・・・と思い、清算のときにスタッフさんに「カフェオレのカップ、軽いですね。」と話しかけたところ、

フランスの雑貨なんです。割と丈夫なんですよ。こちらでも販売していますのでよかったら見てくださいね。

とのこと。

フランスつながりだったとは。

せっかくなので、カップ(@1,500円)を2つ購入してきました。
パッケージ・手提げ袋が素朴で上質なのも嬉しかったです。

明日からしばらくは、お客さまにこのカップで飲み物を出して、相手の驚く様子に喜び、ジュボーの話をするんだろうな。このカップが、クチコミをしたくなる働きかけであったとしたら、大成功です。

ギャップが「記憶に残るブランド体験」に効果的であることに気付けたいい経験でした。


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