自分たちの「当たり前」が大きな価値に

【ブランディングメモ】

自分たちの「当たり前」が大きな価値に!!

静岡県伊東市の旅館「こころね」。

「金目鯛の宿」とうたうだけあって、目玉の「金目鯛」料理が好評の人気宿ですが、意外や意外、当初まわりの人からは「今さら?」と心配されたそうです。
なぜなら金目鯛はこのあたりではどこの宿でも提供している食材。
「そんなことで人が来たら世話がない」
「金目鯛以外の料理を目当てにしている人を逃がしてしまう」
等々の思いがあったのだと思います。

ところがそんな心配はよそに、「コンセプト/金目鯛の宿」に沿った企画(特大金目鯛の煮つけや金目鯛を綺麗に食べるコンテスト「猫またぎ選手権」の開催)を次々開催し、ファンを増やしていきました。
今では楽天トラベルで優秀な宿泊施設に贈られる「楽天トラベルアワード」を連続受賞するほどの人気宿に成長しています。

自分たちにとっては当たり前のことが、大きな価値になることはよくあります。その価値に気付かず、あれもこれも・・・と打ち出すと、消費者からの印象は残りづらくなります。メッセージ性を高めるには、自身の価値を見極め、コンセプトを絞る必要があるというわけですね。

これからブランディングに取り組もうとされている方には、「こころね」さんの事例を参考に、まずは、「自身の価値は何か?」を考えることをおすすめします。

本記事は日経MJ2017.06.26の記事をもとに記載しています


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